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2009年7月

2009年7月31日 (金)

■2009.0801・02・03〔孫〕プチ祝詞講座:孫

孫は第二の子育てだという。
つくづく名言だと思う。見あきることがない。
経験があるので泣いてもうろたえることはない。
体調の変化にも適切な判断が下せる。
寝顔のみならず、泣いている声すら愛おしい。
気が付くと他人の孫にも慈愛の眼差しで
見られるようになっていたのが楽しい。

〔プチ祝詞講座〕:孫
この現世(うつしよ)に生命(いのち)を享(う)け 
年月(としつき)歩み行かむ我が孫を 
長く久しく守り恵み給ひ 
育(はぐく)み養(ひだ)し給へと

読み:
このうつしよにいのちをうけ 
としつきあゆみゆかむわがまごを 
ながくひさしくまもりめぐみたまひ 
はぐくみひだしたまへと

(c)金子善光  

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2009年7月28日 (火)

■2009.0729・30・31〔保育園祭〕プチ祝詞講座:子供神輿

保育園祭

今年も保育園祭に伺った。
園庭では法被姿の年長組や浴衣姿の
年少組たちが待ち構えている。
幼子らの幸いと無事故とを祈った。
神輿渡御の後は子供と一緒になって
盆踊りに挑戦。
毎年のことだが結構難しいので本気になる
必要がある。

〔プチ祝詞講座〕:
今日の御祭に神輿舁(か)く子らを 
恵み幸(さき)はへ給ひ 
道々に枉事(まがこと)なく 
平(たひら)けく穏(をだひ)に 
行き帰らしめ給へと

読み:
けふのみまつりにみこしかくこらを 
めぐみさきはへたまひ 
みちみちにまがことなく 
たひらけくをだひに 
ゆきかへらしめたまへと

(c)金子善光

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2009年7月24日 (金)

■2009.0726・27・28〔湯花神事〕プチ祝詞講座:湯花神事

Yubana
      湯花神事

夏祭に付随して行われるのが湯花神事だ。
熱湯に笹葉を浸し境内や参列者を祓う。
依り代は釜である。
祓の神々を釜にお呼びして行う。
本来は祭儀に先立って行ったものかと思われるが、
今は夏祭の後となっている。

〔プチ祝詞講座〕:
この神事(かむごと)に仕へ奉る神職(かむつかさ)・
総代を始め この里の諸人(もろびと)に至るまで 
過(あやまち)在らしめ給はず 
四方八方(よもやも)に打ち撒(ま)く
湯花のさやけさに習はしめ給ひ

読み:
このかむごとにつかへまつるかむつかさ・
そうだい(まめびと)をはじめ 
このさとのもろびとにいたるまで 
あやまちあらしめたまはず 
よもやもにうちまく
ゆはなのさやけさにならはしめたまひ 

(c)金子善光

★所用のため、若干はやめにアップさせて
 頂きました。
蛇足@管理者N

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2009年7月23日 (木)

■2009.0723・24・25〔夏休み緑陰教室開講式 〕 プチ祝詞講座:同

学校とは別の世界が待っている夏休み。
神社ではラジオ体操や絵画教室など様々な催しを行い、
またその会場を提供することもある。
昔を偲ぶよすがともなる少年期の思い出。
先生とは異なる大人たちの話や指導。幼い子らには
新鮮な印象だ。
ほかの学区の友達が出来たり、
未知の世界が開ける機会でもある。
夏休みの境内は〈中取り持ち〉と言われる
神職にとっても楽しい場所となる。

〔プチ祝詞講座〕:夏休み緑陰教室開講式

産土大神(うぶすなのおほかみ)たちの御前(みまへ)に 
幼子(をさなご)ら集(つど)ひ侍(はべ)り 
今日はしも緑陰教室とて スケッチ会を催すにより 
打ち揃(そろ)ひて頭(かうべ)を垂れ 
拝(をろが)み奉(まつ)るをば 
めぐし・うむがしと見そなはして 
束(つか)の間の集ひなれど 
楽しく意義あらしめ賜へと

読み:
うぶすなのおほかみたちのみまへに 
をさなごらつどひはべり 
けふはしもりょくいんきょうしつとて 
スケッチかいをもよおすにより 
うちそろひてかうべをたれ 
をろがみまつるをば 
めぐし・うむがしとみそなはして 
つかのまのつどひなれど 
たのしくいぎあらしめたまへと

(c)金子善光

緑陰教室=林間学校、キャンプのようなもの
各地の神社が主催しているものも多い。

(一例)
なつやすみ子ども神社体験学習
http://www.tokyo-shinsei.jp/taiken/
http://www.tokyo-shinsei.jp/taiken/20/
⇒明治神宮でお泊り 神主さん、巫女体験も

蛇足@管理者N

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2009年7月19日 (日)

■2009.00720・21・22〔喉もと過ぎれば・・・〕プチ祝詞講座:なつやすみ

喉もと過ぎれば……

手動式の器械が動くと、
大きな氷が削られて、
硝子の器に真っ白なかき氷が山盛りになる。
シロップが注がれる。
頭にツンと来るのを我慢しながら食べる。
……小学生のころ従弟と親戚へ遊びに行き、
かき氷を御馳走になった。
美味くて何杯もお替りする。
そのツケは帰宅後に回って来た。
猛烈な腹痛。遂に医者の往診を受けた。
母からこっ酷く叱られたが、経験のない痛さで、
小言も耳に入らない。かくして懲りたかと
言えばそうでもない。
あまり口にしなくなったのは後々のことで、
歳を取ったために過ぎない。

〔プチ祝詞講座〕

日ごとに暑さ募(つの)り来る今はしも 
子ら夏休みを迎へ 思ひ思ひに打ち過しをれば
暴飲暴食を戒(いまし)め 
規則正しく過さしめむとする親心を 
みそなはして 子らをば守り恵み導き賜へと 

読み:なつやすみ
ひごとにあつさつのりくるいまはしも 
こらなつやすみをむかへ おもひおもひにうちこしをれば
たべすぎをいましめ 
きそくただしくすごさしめむとするおやごごろを 
みそなはして こらをばまもりめぐみみちびききたまへと 

(c)金子善光  

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2009年7月16日 (木)

■2009.0717・18・19〔旬〕 プチ祝詞講座:旬

Suika

その季節に最もふさわしいものを旬(しゅん)と呼ぶ。
夏なら西瓜であろう。
子供のころは井戸で冷した西瓜が最高のおやつだった。
今はアイスクリームであろうか。
トコロテンなども酸っぱい感触と共に記憶に鮮やかだ。
金魚や風鈴を売って歩く人があり、
夏祭や花火もわくわくする思い出と一対で心に残る。
食卓には茄子や胡瓜も上った。

〔プチ祝詞講座〕:旬
年月(としつき)は移り移りて 
今年もまた夏をば迎へつれば 
天地(あめつち)の変ることなき巡りを 
忝(かたじけな)み奉(まつ)り 
暑き最中(もなか)に暫(しば)し憩(いこ)はむと 
旬(しゆん)の恵みの西瓜(すいか)を食(は)みつつ

読み:
としつきはうつりて 
いまとしもまたなつをばむかへつれば 
あめつちのかはることなきめぐりを 
かたじけなみまつり 
あつきもなかにしばしいこはむと 
しゆんのめぐみのすいかをはみつつ

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2009年7月13日 (月)

■2009.0714・15・16〔腕白〕 プチ祝詞講座:元気な子供

崇敬者の第三子の初宮詣に
兄二人が付いて来た。
『祈祷中に飽きるだろうな』と
思っていたら案の定であった。
しかし気が散ることもなく、
腹立たしいというわけもない。
むしろ『近ごろ珍しい』と感心した。
このくらいの元気がないと、
幼稚園や小学校では負けてしまう。
というわけで微笑ましく見送ったが、
鳥居のあたりで母親に叱られていた。
少し不憫だった。
そういえば「腕白でもいい、
丈夫に育ってほしい」という
キャッチコピーが流行った年もあるのだ。

〔プチ祝詞講座〕

今日(けふ)詣(まう)でし子らは 
力余り御前(みまへ)
憚(はばか)らぬ振る舞ひあれども 
見直し聞き直し賜ひ 
大御恵(おほみめぐみ)
蒙(かがふ)らしめ賜ひて 
いとも健(すこ)やかに 
いとど幸(さち)多く過さしめ賜へと  

読み: 

けふまうでしこらは 
ちからあまりみまへ
はばからぬふるまひあれども 
みなおしききなほしまたひ 
おほみめぐみかがふらしめたまひて 
いともすこやかに 
いとどさちおほくすごさしめたまへと  

(c)金子善光

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2009年7月10日 (金)

■2009.0711・12・13〔夏まつり〕プチ祝詞講座:なつまつり

私が関わる神社には夏祭に「湯花(ゆはな)神事」を
行うところがある。
恐らく陰暦六月に行われた水無月祓(みなづきはらえ)で
あったのだろう。
新暦に改められた際、祭儀に先立つ祓と意味を
混同したのではないか。
そう言えば「祇園祭」や「天王祭」も何時の間にか無くなった。
これこそは夏祭の核心であった。
農作物が暑さ負けしたり虫害に遭ったりしないように、
という思いに出たものである
。というわけで神輿の元気よい掛け声は夏祭にこそ
必要であったはずだが、今は少しおとなしい。

〔プチ祝詞講座〕:夏祭り

この里の人々 
須佐之男大神(すさのをのおほかみ)を迎へ奉(まつ)り 
大御蔭(おほみかげ)称(たた)へ 
神輿(みこし)舁(か)き奉らむとする状(さま)を 
御心もたしに 遷(うつ)り出(い)で坐(ま)して 
巡り行かむ里々の産子(うぶこ)らの 
作りと作る物を 暑き日射し・長き水枯れ・
暴風雨(あしきかぜあらきみづ)に
遭(あ)はせ賜(たま)ふことなく 
秋の実りを得(え)さしめ賜へと

読み:
このさとのひとびと 
すさのをのおほかみをむかへまつり 
おほみかげたたへ 
みこしかきまつらむとするさまを 
みこころもたしに うつりいでまして 
めぐりゆかむさとさとのうぶこらの 
つくりとつくるものを あつきひざし・ながきみずかれ・
あしきかぜあらきみづに
あはせたまふことなく 
あきのみのりをえさしめたまへと

(c)金子善光

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2009年7月 7日 (火)

■2009.0708・09・10〔海開き〕プチ祝詞講座:海開き

いよいよ本格的な夏の到来だ。
夏休みは宿題の重圧感はあるが期待に満ちている。
早起きが苦手でラジオ体操にはよく遅刻した。
そのくせ登校日は浮き浮きしていた。
勉強抜きで友に会える。
学校にプールが普及する前だったので海水浴には時めいた。
ある年のこと一族打ち揃って湘南の海に行った。
叔母が「カヤックをやってみないか」という。
楽しかった。あっという間に時は過ぎた。
数十年後。長男が幼稚園に入る前だ。
私の父が「孫と一緒に行きたい」と言い出した。
江の島の海で遊び、サザエを食べた。
このような思い出作りに一役買っているのが神職だ。
事故のないようにと祈る〈海開き〉もその一つであろう。

〔プチ祝詞講座〕:海開き

常の例(ためし)のまにまに 
今日を「海開き」と定め 事に預(あづか)る人々 
今し綿津見大神(わたつみのおほかみ)の御前(みまへ)に
玉串を捧げ拝(をろが)み奉(まつ)る状(さま)を 
諾(うべな)ひ賜ひ(たま)
恩頼(みたまのふゆ)以(もち)て 
行き交(か)ふ乗り物には操縦(あやつり)に
過(あやま)ちなく 
泳ぎ出(い)で泳ぎ来る人々に 
枉(まが)つひの枉事(まがこと)在らしめ賜(たま)はず 
守り恵み幸はへ賜へと

読み:

つねのためしのまにまに 
けふを「うみびらき」とさだめ ことにあづかるひとびと 
いましわたつみのおほかみのみまへに
たまぐしをささげをろがみまつるさまを 
うべなひたまひ みたまのふゆもちて 
ゆきかふのりものにはあやつりにあやまちなく 
およぎいでおよぎくるひとびとに 
まがつひのまがことあらしめたまはず 
まもりめぐみさきはへたまへと

(c)金子善光

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2009年7月 4日 (土)

■2009.0705・06・07〔国語力〕

中学や高校で始業前に本を読ませる学校がある。
最もよく現れる効果は子どもが落ち着くという点だ。
ところが見えぬ大きな効果もある。国語力が付くのだ。
文章を書くのが苦手だという生徒に尋ねると、
おおむね読書習慣が無い。
どうしたら文章表現力が豊かになるのかと
質問する生徒らの場合も同様だ。
たぶん幼少期に親の読み聞かせが無かったり、
家の中に幼児向けの図書がなかったのであろう。
しかし心配はいらない。
読みたい・読もう、という気が起ったら始めればよい。
ある日、意外と表現力や語彙が豊かになった自分を
見出すはずだ。
ことばを「わが物」と出来たときこそ
真の国民たり得るのである。
わが国では古来「ことばには力がある」と信じて来た。
それは「言霊(ことだま)」と表現されて今日に伝わる
(鈴木孝夫『言葉のちから』、藤原正彦『祖国とは国語』参照)。

(c)金子善光

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2009年7月 1日 (水)

■2009.0702・03・04〔デジタルとアナログ〕

IT(インフォメーション・テクノロジー)の時代だ。
私などもかつての職場で「コンピュータや
携帯電話を使えぬ人は取り残される」と言われた。
確かにジワジワと身辺にデジタル社会が迫って来た。
ワードプロセッサに触れ、気がつくとパソコンに乗り換えていた。
しかし明治人たちはどうであったか。
洋服だの電信だのと、西洋の文物が一挙に入って来た。
思えば我が先人たちはそれらを使いこなした。
ゆえに今日がある。
ただし文明の利器に振り回されたのではない。
これが大切なところだ。
われわれはホームページの記載を鵜呑みにし、
携帯のメールに寄り掛っている。
先ず
①会って声を交わす。会えなければ
②電話で声を聞く。電話もだめなら
③手紙を書く。
これだけの方法があったのに、
今では電話のみが主となり他は歓迎されない。
如何に文明が進もうともアナログの力を侮ってはいけない
と思うのだが……。

(c)金子善光

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